4.落ち葉(ガッシュ!!:高嶺家+オレンジ本組)





「たのし〜い、たのし〜い、落ち葉焚き〜」

ガッシュの軽快な歌声と落ち葉を焼く匂いに誘われ、
清麿がシャープペンシルの動きを止め、窓を開けて階下を覗いた。

「おーい、何やってんだ?」
「あら、清麿。ちょうど良かったわ。
お台所からアルミホイルとサツマイモを持ってきて。」
「清麿〜、これから母上殿と焼き芋なのだー!」
「焼き芋ぉ?・・・ああ、わかった。今持っていくよ。」
開きっぱなしの教科書やノートを閉じ、背伸びをひとつ。
「・・・少し、腹が減ってきたしな・・・。」
誰に話すでもなく呟いてから、清麿は自分の部屋を後にした。


「おふくろ、これで良いのか?」
「あら、ありがとう清麿。」
清麿からサツマイモとアルミホイルを受け取ると、華は焚き火の前に屈んで
手際良くサツマイモをアルミホイルで包んでいく。
焚き火の前でその様子を興味深く見つめる、ガッシュとウマゴン。
「焚き火の前は暖かいのだ、ウマゴン。」
「メルメルメ〜!」
「おい、あんまり近づくと今度は火傷するぞ。気を付けろよ。」
「わかっておるのだ、清麿!」
「メルメルメー!」
ガッシュに倣うように前足をあげて返事をする。
「昨日はずいぶん強い風が吹いていたから、庭先に落ち葉が散らかっていたのよ。
ただ処分しても良かったんだけど、せっかくだから落ち葉焚きで焼き芋を楽しもうかと思って。
ねぇガッシュちゃん、ウマゴンちゃん。」
「ウヌ、そうなのだ!」
「まあ・・・この季節ならでは、だよな。」
「メルメルメ〜!!」
焚き火を囲んで、3人と1匹は語り合う。


雲ひとつ無い青空。
昨日とはうって変わって、今日の風は穏やかで心地良い。


華は火鋏で、焚き火の中からアルミホイルに包まれたサツマイモを取り出す。
清麿は軍手を使ってアルミホイルをはがし、皿の上に熱々の焼き芋を置いた。
「さあ、みんな。お芋は熱いから火傷しないように気を付けるのよ。」
「ああ、わかってる。」
「ウヌ、わかったのだ!」
「メルメルメ〜!」
「「「いただきまーす!」」」「メルメルメ〜!」
舌を火傷しないよう気を遣いながら、ほくほくの焼き芋にかぶりつく。
「ウヌ、美味しいのだ!焼き芋とは美味しい物なのだな、ウマゴン!」
「メル〜!!」
魔界では焼き芋を食べた事が無いのか、瞳をキラキラと輝かせてガッシュとウマゴンが感激している。
「・・・こんにちは。」
門の外から、突然の来訪者。
「あっ、この声は・・・。」
「メルメルメ〜〜〜!!!」
焼き芋を皿の上に戻し、勢い良くウマゴンが駆け出した。
「こんにちは、サンビームさん。」
「こんにちはなのだ。サンビーム殿。」
ジャケットに身を包んだカフカ・サンビームが、ウマゴンを抱えて姿を現した。
「あら、いらっしゃい。ちょうど良かったわ。ご一緒に焼き芋は如何ですか?」
「ちょうど仕事が終わったので、ウマゴンに会いに来たのですが・・・。
よろしいのですか?お邪魔して。」
「こういうのは、一人でも多い方が楽しいものですよ。さあ、遠慮なさらずに。」
「ウヌ、そうなのだ!サンビーム殿も一緒に焼き芋するのだ!!」
「・・・では、お言葉に甘えさせて頂きます。」
「メル〜。」
甘えるように、サンビームの頬を舐め始める。


楽しそうに落ち葉焚きの歌を歌うガッシュ。
膝の上のウマゴンを撫でながら、サンビームと華は談笑する。
そんな姿を眺めながら、清麿は穏やかな気持ちに浸っていた。

青空の下で、焚き火を囲んで焼き芋を食べる。
たまには、こんな平穏な日も良いか・・・。



End


タイトルは、5titles様からお借りしました。


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